病院のご案内
マイタウン・マイホスピタル
〜地域に根ざし、ともに歩み、心ふれあう病院に〜
当院の基本理念として皆さんに信頼される
より良い病院を目指して参ります。
常日頃より当院へご愛顧を賜り、感謝申し上げます。日本赤十字社那須赤十字病院院長の井上 晃男と申します。微力ながら、栃木県北の地域医療の発展に貢献すべく、より一層尽力してまいりますので、今後とも温かいご指導ご鞭撻を賜りたく存じます。
さて、当院の名に冠する赤十字は、アンリー・デュナン(スイス人: 第一回ノーベル平和賞受賞者)が提唱した「人の命を尊重し、苦しみの中にいる者は、敵味方の区別なく救う」ことを目的とし、活動する国際的な組織です。日本赤十字社はそのうちの一社であり、国内外における災害救護をはじめとし、苦しむ人を救うために幅広い分野で活動しています。当院のような赤十字病院も、これら赤十字の人道的活動の一環であります。我々は、赤十字の名の下に、人々の生命・生活を守っていく使命があると考えております。
当院は、栃木県北地域唯一の三次救急医療機関であり、24時間365日体制で救命救急センターによる救急患者さんの受入を行っております。がんに関しては地域がん診療連携拠点病院として、手術・放射線療法・化学療法を効果的に組み合わせた集学的治療を行っており、昨年にはがんゲノム医療連携病院にも認定されました。また急性心筋梗塞などの循環器救急疾患、くも膜下出血などの脳卒中に対しても24時間体制で緊急対応を行っております。近年では内視鏡手術支援ロボットによる低侵襲治療などの高度な医療を展開し、皆さまが安心安全に治療に専念できるよう努めております。
昨今の医療に対する社会的ニーズは、価値観の多様化や社会課題が連関し合い、枚挙に暇がないほど複雑に細分化されております。人々の生命・生活を守っていくという我々の使命は、もはや一個人や、一組織では果たすことが難しくなってきております。このような時代において、求められるキーワードが「連携」です。院内では、多職種連携により感染対策、緩和ケア、認知症ケア、栄養サポート、入退院支援など様々なチーム医療を実践し、より充実した医療の提供に努めております。また、当院は地域医療支援病院、紹介受診重点医療機関の指定を受けており、地域のすべての医療機関との緊密な連携を図っております。かかりつけ医の先生方からの紹介患者さんに対して専門的な検査や医療を提供し、その後は再びかかりつけ医の先生方に診療情報を共有しながら逆紹介の形で日常的な診療をお願いすることで、「地域完結型医療」を進めております。このように院内外を問わず連携を推進する土壌・姿勢を有することが当院の大きな強みであると考えております。
今後も新たな医療技術が導入され、また医療ニーズはより高度かつ複雑になっていくと考えております。当院としても、全職員の叡智を集結し、県北地域の医療の質向上に寄与していきたいと考えております。「マイタウン・マイホスピタル~地域に根ざし、ともに歩み、心ふれあう病院に~」の基本理念に則り、地域の皆さまと歩むにふさわしい病院を目指す所存です。引き続きご理解とご支援を宜しくお願い申し上げます。
院長 井上 晃男
令和7年4月