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がんの集学的治療

がん診療

放射線治療

那須赤十字病院の放射線治療のご案内

放射線治療は、外科手術、化学療法に並ぶがん治療の3本柱の一つであり、人体内のがんに対し、選択的に放射線を照射することで治療を行います。リニアック(LINAC)という治療装置を用い、制御された放射線を高精度で人体に照射して治療を行います。治療法としては、根治的放射線療法といって、がんの進行を抑えたり、症状を緩和することを目的として用いられる方法と、緩和的放射線療法といい、進行したがんの症状を和らげる方法があります。例えば、骨転移などの疼痛緩和で、生活の質(QOL)の向上に重要な役割を果たしています。また、緊急放射線療法で、急速に悪化する重篤な症状や生命に関わる危機を回避するために行われる治療の対応も行っております。
治療の適応や治療期間は、放射線治療医が病状やご本人、ご家族や主治医の希望をお伺いしながら診察を行い決定していきます。下記の例をご参照ください。

根治的放射線療法

目的 がんの治癒・明らかな長期生存を目指す
適応 乳がんの再発予防照射、前立腺がん、頭頚部がん など様々ながん腫
治療期間例 50Gy/25回、60Gy/30回

緩和的放射線療法

目的 がんによる痛みや身体症状(疼痛、出血、脊髄圧迫による麻痺など)の改善で、QOL(生活の質)の向上、維持を目指す
適応 がんの原発部位や転移部位に対して、短期間で治療を行う
治療期間例 30Gy/10回、20Gy/5回、8Gy/1回

緊急放射線療法

目的 原因となる原発や転移部位に対して、24〜72時間以内に緩和的放射線療法を行い、がんにより急速に悪化する重篤な症状や生命に関わる危機を回避する
適応 転移性脊髄腫瘍による麻痺症状、上大静脈症候群など
治療期間例 30Gy/10回、20Gy/5回、8Gy/1回
対応時間 9:30〜16:00(月、火、木、金)

  • 放射線治療の適応があるかどうか迷った場合、また、ご不明な点があれば地域医療連携室を通して、放射線治療科にご相談ください。

放射線治療の流れ

1. 主治医による診察

主治医より、放射線治療科へ診察依頼をして頂きます。

2. 放射線治療医による診察

主治医からの依頼を受け、放射線治療専門医が診察を行います。種々の検査結果をもとに、放射線治療の適応の確認、照射方法、効果、副作用などの説明をいたします。

3. 治療計画(シミュレーション)

治療計画のためにCT撮像を行い、画像情報は治療計画装置というコンピュータに送られます。放射線治療専門医が、3次元的に腫瘍の形状および大きさを確認し、放射線を照射する領域を決定します。
決められた照射領域に対し、照射範囲、照射方向、照射線量、回数などを決定します。腫瘍の部分に放射線を集中させ、できるだけ周囲の正常組織への線量を少なくするように作成します。

4. 位置照合、確認

作成した治療計画をもとに、放射線治療装置(リニアック)の上でX線撮影をし、治療する部位の位置照合、確認をします。
位置を合わせたところで体にマーキングを行います。

5. 検証作業

治療計画装置で、作成したものが安全かつ正確に行われるか、放射線量の測定など、検証作業を行います。

6. 治療開始

治療計画に基づき、照射を行います。治療は月曜日から金曜日の毎日行います。
毎回の治療時間は15分くらいです。治療部位によりますが、治療期間は数日〜7週間程度です。

がん化学療法

当院における化学療法レジメン

保険医療機関及び保険薬局の皆さんへ
レジメンに関する照会や患者の状況に関する相談及び情報提供等については、薬剤部化学療法担当が対応いたします。

がん化学療法 ・・・ 当院の取り組み

がんの化学療法は、化学物質(抗がん剤)を投与することでがん細胞の分裂を抑制したり、がん細胞を壊死させる治療法です。

外科的な手術や放射線療法と併用する場合が多く、術前・術後に投与することでより大きな効果が得られます。

又、局所的な治療が不可能な場合や終末期の緩和医療にも投与します。

そのため当院では化学療法において安全性や専門性を高めるため、がん薬物療法認定薬剤師・がん化学療法認定看護師を常勤させています。

抗がん剤は薬剤部において無菌的に調製され化学療法室で投与されます。

はじめて投与される患者さんや変更のある患者さんには抗がん剤に対する不安を取りの除くために効能効果・副作用とその対策について説明をします。

抗がん剤の種類

a)代謝拮抗剤

増殖の盛んながん細胞に多く含まれる酵素を利用して、増殖を抑え込もうとする薬です。

b)アルキル化剤

アルキル化剤はアルキル基と呼ばれる原子のかたまりをがん細胞のDNAに付着させ、らせん状にねじれた二本のDNAを異常な形で結合させて、DNAの複製ができないようにします。

c)抗がん性抗生物質

がん細胞に対しても選択的に働く抗生物質です。

d)微小管作用薬

細胞の中にあって、細胞の分裂に重要な微小管というものの働きを止めることにより、がん細胞を死滅させます。

作用の違いにより、ビンカアルカロイドとタキサンの2種類の化学物質に分類されます。

e)白金製剤

DNAと結合することにより、がん細胞の細胞分裂を阻害します。

f)トポイソメラーゼ阻害剤

DNAを合成する酵素(トポイソメラーゼ)の働きを阻害することにより、がん細胞の分裂を阻害します。

g)分子標的治療薬

がん細胞だけが持つ特徴を分子レベルでとらえ、昨今では有効な治療手段となりつつあります。

外来化学療法報告書

臨床試験

臨床試験

臨床試験・治験のお問い合わせ窓口

  • 那須赤十字病院 薬剤部(臨床研究審査委員会事務局)
  • 0287-23-1122(代表)内線3677
  • 対応曜日 月~金曜日(祝日を除く)
  • 対応時間 8時30分~16時45分(年末年始休暇:12月29日~1月3日および創立記念日:7月1日を除く)

臨床研究審査委員会 掲載ページ