那須赤十字病院は栃木県北最大の基幹病院として、地域の皆さまのニーズにお応えできる基幹病院を目指しています。

呼吸器・アレルギー内科

気管支喘息、慢性閉塞性肺疾患(COPD)、呼吸器感染症、肺線維症、肺癌、睡眠時無呼吸症候群、膠原病肺、胸部異常陰影精密検査などを対象にしております。当科の特色として、超音波気管支鏡(EBUS)※を導入し、気管支鏡検査の正診率向上を図っております。また、呼吸不全や睡眠時無呼吸症候群の診断、加療について、終夜ポリソムノグラフィーによる精密検査、在宅酸素・在宅人工呼吸療法、特に非侵襲的陽圧換気療法(NPPV)を用いた呼吸不全治療など、在宅ケアスタッフとの連携の元、積極的に進めております。また、保険診療認可された禁煙外来を開設し、禁煙治療を積極的に進めております。

※超音波気管支鏡(EBUS)は気管支鏡の先端部に超音波観測装置が取り付けられたものであり、気管・気管支の内側から縦隔リンパ節などへの超音波での観察が行えます。縦隔リンパ節の検査は、従来縦隔鏡などの侵襲的な検査が必要でしたが、超音波気管支鏡を用いることで、低侵襲かつ安全・確実な縦隔リンパ節への吸引針生検検査が実施出来ます。これらは、肺がんなどの確定診断や、治療方針に関わる病期分類などの正確な診断、また、サルコイドーシス、縦隔リンパ節結核など縦隔リンパ節に異常をきたす疾患の診断などにとても有用です。

消化器内科

一般消化器疾患の診断・治療、各種内視鏡検査および治療を行っています。また、肝臓がんの治療およびインターフェロン治療等のウイルス肝炎の最新の治療を行います。なお、肝臓病教室等での情報提供も行います。

循環器内科

虚血性心疾患（狭心症、急性心筋梗塞）、心臓弁膜症、不整脈、心不全などを対象に診療を行なっております。心臓カテーテル検査・冠動脈形成術、心臓超音波検査、運動負荷試験、ペースメーカー植え込み術などを行っています。

脳神経内科

脳神経内科の対象疾患は、脳卒中、認知症、てんかん、頭痛、髄膜炎、脳炎等と、いわゆる神経変性疾患（パーキンソン病、脊髄小脳変性症、筋萎縮側索硬化症等）や、神経免疫疾患（多発性硬化症、多発神経炎、重症筋無力症等）、筋疾患等です。 また、高齢化社会になり認知症患者さんの増加が問題となっています。物忘れが気になる方、また患者さんのご家族の方は、脳神経内科の外来を受診されることをお勧め致します。

糖尿病・内分泌内科

主に糖尿病や甲状腺疾患などの内分泌疾患が対象となります。特に糖尿病は、十数人の糖尿病療養指導士を含めたスタッフが熱心に糖尿病教育を行っています。

血液内科

白血病、悪性リンパ腫、多発性骨髄腫、骨髄異形成症候群、貧血、血小板減少症などを扱います。常勤医による入院・外来診療を行っております。

リウマチ・膠原病内科

関節リウマチ、全身性エリテマトーデス、強皮症、皮膚筋炎などの膠原病及び、シェーグレン症候群、ベーチェット病、血管炎症候群、リウマチ性多発筋痛症などの膠原病類縁疾患を主に対象としております。病態上発熱、多関節痛など全身症状が初発であることが多く、鑑別に上がる感染症治療なども積極的に取り扱っております。また、関節リウマチなどに対する生物学的製剤※による治療も積極的に進めております。

※生物学的製剤は生物から産生される蛋白質を用いて作られた薬品です。関節リウマチには、TNFやIL-6など病態に深くかかわるサイトカインやT細胞を対象とした、生物学的手法を用いて作られた抗体が開発されております。関節リウマチに対する痛みなどの臨床症状の著明な改善や、骨・関節破壊の抑制効果が報告されております。