【リクルート】診療科一覧と紹介のポイント

那須赤十字病院の内科は各専門診療科ごとに診療をすすめてまいります。地域福祉連携課にご連絡いただければ各診療科担当医へスムーズにつなげます。

当科では様々な呼吸器疾患の診断・治療を行います。気管支喘息をはじめとする様々なアレルギー性肺疾患、慢性閉塞性肺疾患（COPD）、呼吸器感染症、肺がん、膠原病関連肺疾患を含めた肺線維症、睡眠時無呼吸症候群などを主に診療しています。
疾患によっては院内の他科と連携して診断、治療を進めたり、リハビリテーション、在宅ケアスタッフなど多職種のメンバーとも連携しながら、患者さんに寄り添いサポートします。必要に応じて県内全域から近県の医療機関とも協力して患者さんにとって最善の医療を提供できるよう努力します。

当科は食道・胃・大腸など消化管と、肝臓・胆臓・膵臓の領域を主に担当します。吐血や黒色便・血便などの消化管出血や、胆嚢炎や腸閉塞などの急性腹症が主である急性疾患に対する緊急対応、胃がんや大腸がんなどの悪性疾患、慢性膵炎や肝硬変などの慢性疾患に対する診断・治療を行います。

内視鏡関係では特殊光を用いた内視鏡診断や内視鏡的切除（ESDなど）や胆膵の内視鏡検査および治療を行っています。また各種ウイルス肝炎の治療や肝硬変症、炎症性腸疾患、悪性腫瘍の化学療法など広い範囲の消化器疾患に外科、放射線科と連携しながら対応いたします。

那須赤十字病院地域福祉連携課にご連絡いただければ担当医へスムーズにつなげますのでよろしくお願いします。

循環器内科全ての領域を対象とし、最新の技術を用いて高度な医療を行っております。特に最も緊急性の高い、冠動脈疾患については24時間体制での受け入れが可能であります。

腎臓内科・透析センターでは各種腎臓機能障害の精査に努め、腎庇護に留意した保存的治療ならびに安定的な透析加療の確立を目指しています。また、三次救急医療の対象となる維持透析患者さんの要請に応え、地域医療の維持発展に尽力して参ります。

リウマチ・膠原病内科の紹介を御高覧頂き、誠に有り難う御座います。私達は栃木県北で自己免疫性疾患、呼吸器疾患、感染症に対し、専門性の高い診療を提供すべく、切磋琢磨しております。

関節リウマチ、全身性エリテマトーデス、全身性強皮症、混合性結合組織病、皮膚筋炎、血管炎症候群、Sjogren症候群、Bechet病、リウマチ性多発筋痛症などの自己免疫疾患を中心に加療を進めております。自己免疫疾患に対する専門性の高い診療を提供致します。また、呼吸器や感染症などへの専門性を活かし、間質性肺炎、結核、非結核性抗酸菌症、B型肝炎既感染など、合併症を持つ方々に対しても、それぞれの病態に合せた最適な治療を提供しております。

当科では、糖尿病、甲状腺疾患、ホルモン異常など内分泌代謝疾患全般について診療を行っております。外来は、新患外来を火曜と木曜に設けており、その他に月曜と金曜にも定期外来を設けております。特に糖尿病の診断・治療を中心に行っており、多くの1型、2型糖尿病の患者さんを診療しております。食事・運動療法を基本とし、さらに適切な薬物療法の実践に努めています。また、合併症としての細小血管障害や大血管障害の診断や治療を各科と連携を図りながら行っています。甲状腺疾患では、バセドウ病や橋本病をはじめ、甲状腺腫瘍について診断目的とした穿刺細胞診を行っています。その他、クッシング症候群、原発性アルドステロン症などの内分泌疾患に対して診断治療を行っています。

脳神経内科疾患全般の外来入院対応（当院対応困難な疾患の場合にも対応可能病院への紹介）、認知症外来運営、入院中の全患者さんのせん妄・認知症症状の増悪なども認知症ケアチームの一員としてカンファレンス、回診を実施、嚥下障害チームにも所属し、入院患者さんの方針相談のカンファレンスなども行っております。

白血病、悪性リンパ腫、多発性骨髄腫、骨髄異形成症候群、貧血、血小板減少症などを扱います。常勤医による入院・外来診療を行っております。

消化器疾患、乳腺疾患であれば、曜日や当日の当番医師の専門性に関係なく、御紹介ください。専門医師への院内紹介も含め、適切に対応いたします。

外科的疾患かどうか迷うような症例でも、御紹介くだされば、適切に対応いたします。医師を指定しての御紹介も歓迎です。どうぞよろしく御願いいたします。

平成20年1月から呼吸器外科を開設し、多くの診療科の協力と職員の皆さんの暖かい雰囲気の中で診療致しております。そして獨協医科大学呼吸器外科の協力によって多くの手術をおこなってまいりました。当科で治療している疾患は肺（肺がんから良性の腫瘍・自然気胸・肺感染症の病変まで）を中心に縦隔の腫瘍（胸腺腫など）、胸壁の腫瘍、胸部外傷等です。胸部に関連した治療方針の相談も行っています。

外来日は月曜日の午前・午後、金曜日の午前・午後に担当いたします。

運動器疾患全般に扱っています。手（上肢）、関節（肩・膝・足）、脊柱（頚椎〜仙椎）にそれぞれ専門医を配しています。手術適応と思われたらまずご紹介ください。適応に迷う場合もご紹介ください。

• 取りあえず手術の話を聞きたいと患者さんが言っている…是非ご紹介ください。術式や日数、リスクなど具体的なご説明をしてご決定いただきます。
• それ以前に診断がつかない…こちらもご紹介ください。当院に豊富に揃った各種診断モダリティを駆使し、責任部位をつきとめます。

また境界領域の疾患は各科と連携をとって、やはり診断にこぎつけます。幸いにして手術不要の方は速やかにお戻しします。

当院脳神経外科は、副院長を含む5名の医師（うち3名が脳神経外科専門医）が在籍し、24時間365日体制で脳卒中や頭部外傷などの神経救急に対応しております。特に脳血管障害と脳腫瘍の開頭手術による外科治療に強みを持ち、脳動脈瘤の開頭クリッピング術では2200例以上の執刀経験があります。また、聴神経腫瘍の摘出術では200例以上の執刀経験を持つ聴神経腫瘍研究会認定医が手術を担当し、安全性の高い治療を提供しております。

さらに、日本脳ドック学会認定医による脳ドックを実施し、脳卒中の原因や脳腫瘍などの早期発見・先制治療（未破裂脳動脈瘤の治療、脳血管バイパス術などによる脳卒中の予防治療など）にも力を入れております。専門性が高く、また質の高い医療を地域の皆さんへ提供するため、患者さんのご紹介をお願い申し上げます。

形成外科で扱う疾患

• 皮膚など体表面の外傷、熱傷、顔面骨骨折
• 生まれつきの形態異常　（唇裂、口蓋裂、多指症、合趾症、副耳、耳の変形、臍ヘルニアなど）
• 皮膚、皮下の良性腫瘍（粉瘤、母斑（ほくろ）、血管腫、リンパ管腫、脂肪腫など）
• 悪性腫瘍およびそれに関連する再建
• 瘢痕（きずあとに関すること）、ケロイド
• 難治性潰瘍（治りにくい傷）、褥瘡（とこずれ）
• リンパ浮腫 （婦人科系の腫瘍術後の足のむくみや、乳がん術後の腕のむくみ）
• その他 眼瞼下垂症、眼瞼内反症（さかまつげ）、顔面神経麻痺、腋臭症（わきが）、リンパ浮腫、陥入爪、巻き爪、毛巣洞、膿皮症　など

治療費について

形成外科で扱う病気や外傷、変形などの大部分は健康保険にて治療できます。さらに、乳児医療や自立支援医療(育成医療)という制度を活用することもできます。

しみに対する軟膏治療、レーザー治療（脱毛レーザー、炭酸ガスレーザー）は自費診療になります。

那須赤十字病院小児科は栃木県北地域の小児医療拠点として診療に当たっております。

外来では、常勤医と獨協医科大学病院やクリニックからの派遣医師により、一般外来の他、乳幼児健診や学校健診の精密検査を行っています。

専門外来では、内分泌・代謝、心臓、腎臓、神経、喘息・アレルギー、血液・自己免疫性疾患、こころの問題、ハイリスク児フォローアップなど、各専門医による診療や公認心理師による心理カウンセリングを行っています。

入院診療では主に急性疾患に対応しています。完全看護体制のため、付き添いなしの入院も可能です。付き添いご希望の場合は、個室（別途個室料金がかかります）をご用意しています。

院内・院外出生の早産児･低出生体重児および病的新生児に対してはNICU・GCUで治療を行っています。重症例は総合周産期母子医療センター（獨協医科大学病院・自治医科大学附属病院）と連携して対応しています。

当科では、頻尿、排尿困難といった様々な下部尿路症状や尿路感染症などの治療から、進行がんに対する最新の内分泌治療、抗がん剤治療、分子標的治療等を用いた集学的治療まで幅広く対応いたします。また、外科的治療が必要な尿路結石および早期の尿路性器がんに関しましては、最新の泌尿器内視鏡および腹腔鏡を駆使した安全かつ低侵襲な手術を心掛けています。

当院は、日本泌尿器科学会栃木地方会健診部会および栃木県がん集検協議会前立腺がん検診部会により、前立腺がん検診において精密検査機関に推奨されており、前立腺がんの早期発見を目指した前立腺針生検も積極的に行っております。県内の泌尿器科関連施設と連携をとりながら、県北の皆さんの健康維持に少しでもお役に立てるよう努力して参ります。

小児科との連携を密にし、地域周産期母子医療センターとして、母体搬送の受け入れ、合併症妊娠、切迫早産、胎児異常など、ハイリスク妊娠に対する高度な医療を行っています。
助産師による保健指導、母乳外来を行っておりお産に関する不安や悩みに対して相談に乗っています。
ご本人のご希望があれば、助産師外来での妊婦健診やバースセンターでの分娩も行っています。（ただし、一定の条件を満たしている方に限ります。）

• 良性疾患
  （子宮筋腫.卵巣腫瘍.子宮内膜症.月経困難症.過多月経.月経不順.骨盤臓器脱.感染症など）の精査治療を行っています。
  1)　 手術は開腹手術のみならず、腹腔鏡手術・子宮鏡手術・腟式手術など患者さんの病状やご希望に合わせて最善の治療が選択できるように致します。
  2)　 当院では体にやさしい婦人科手術を行っております。
  腹腔鏡：創が小さいので早期の退院が可能です。
  子宮鏡：腟から子宮内の病変を摘出するので、腹部の創もなく、早期の退院が可能です。
  3)　 当院では、過多月経でお悩みの方に、切らない治療「マイクロ波子宮内膜アブレーション（MEA）」を行っております。
• 悪性疾患の治療にも力を入れており、子宮頸がん、子宮体がん、卵巣がんなど、すべての婦人科悪性腫瘍の患者さんを受け入れて、婦人科腫瘍専門医、がん治療認定医による最善の医療を提供します。
  1)　 進行状況に合わせて、治療ガイドラインに準拠した治療を行っており 、根治目的としての拡大手術のほか、薬物治療や放射線治療なども行っています。
  2)　 患者さんの体力に応じて、外来化学療法など通院で治療する体制を整えています。
  3)　 緩和医療も行っており、患者さんのご希望に可能な限り応えられるよう、地域の医療機関と連携し、在宅医療を行っています。
  4)　 2018年より婦人科領域で保険収載されたロボット支援下の「腹腔鏡下子宮悪性腫瘍手術（子宮体がんに限る）」と「腹腔鏡下膣式子宮全摘術」を当院でも導入しております。
• 思春期・更年期のトラブルについても日本女性医学学会の女性ヘルスケア専門医にも相談が可能です。
  1)　 女性ホルモン（エストロゲン）の低下により発生すると考えられている更年期障害や骨粗鬆症、脂質異常症などの予防や治療を行っています。
  2)　 婦人科の病気で卵巣を閉経前に摘出された方、あるいは他の病気で放射線治療や化学療法で卵巣機能が失われてしまった方の健康管理も行います。
  3)　 女性の思春期では月経が始まること（初経）が大きな変化の一つです。月経に関する心配がある場合にもご協力いたします。

平成24年度まで非常勤医3人による、外来のみの治療を行っていました。平成25年度から常勤医1名と、非常勤医師1人、そして常勤医体制となるため視能訓練士を2名に増員、看護師2名での新体制となりました。約10年間常勤医不在のため、入院患者や手術の受け入れはしていませんでしたが、平成26年度からは、体制を整え少しずつでありますが、手術を開始させていただきました。

また、高齢化社会や生活習慣により、年々加齢黄斑変性症・糖尿病網膜症などが増加してきました。これらの病気の治療は難治性でしたが、最近では抗血管内皮増殖因子薬（VEGF）が開発され、病状により異なりますが、硝子体注射することにより、治癒する症例が増えてきました。平成27年より、これらの抗VEGF薬治療の導入し、当院においても治療を受けられるようになりました。もし不明な点がありましたら、お気軽にご相談ください。

最後になりますが、今後も積極的に新しい治療法を導入、努力し、近隣の医師と医療連携をとり、安心そして信頼して紹介いていただける、高度な中核病院を目指したいと考えています。

麻酔学は、「手術の麻酔」から始まりました。今日では、痛みをコントロールする専門家としてペインクリニックや無痛分娩・緩和ケア、また呼吸や循環管理をする専門家として救急・集中治療といった領域まで裾野を拡げております。主治医として患者さんにお会いすることは少ない科ですが、各診療科医師や院内のスタッフと協力しながら、院内外様々な場面で活動しております。

• 他医療機関からの紹介で患者さんを受け入れておりません。

放射線科は放射線診断科と放射線治療科の大きく二つの分野に分けられます。放射線診断科は更に画像診断部門とIVR部門に分けられます。画像診断部門ではCT検査、MRI検査および核医学検査の画像による診断がなされます。IVR(Interventional Radiology)部門では血管撮影装置でカテーテルを用いて血管経由で塞栓術や拡張術あるいは血管を通さずに膿瘍などを排液するドレナージによる治療が行なわれます。

放射線治療は外科手術、抗がん剤を用いた化学療法とがん治療の三本柱の一端を担っています。リニアック装置を用いて制御された放射線を高精度に人体に照射して治療を行ないます。単独あるいは他の治療を併用してがんを完全に治す事を目的に行なう根治的放射線療法と例えば骨転移による痛みの症状を軽減するための緩和的放射線療法があります。

病理診断科は、患者さんから採取した組織や細胞を精密に分析し、診断を行う専門部門です。顕微鏡や様々な検査技術を用いて、がんや感染症、遺伝性疾患など様々な病気の原因を調べます。また、手術で切除された病変が取り切れているかやその悪性度、進行度の評価も行います。正確な病理診断は、最適な治療方針の決定に不可欠であり、医療チーム全体のサポートとなります。患者さんと直接接することはありませんが、患者さんの健康回復を支える重要な役割を果たしています。

私たちは口腔外科疾患を中心に、さらには県北唯一の日本口腔外科学会本研修施設としての誇りと責任を持ち、日夜患者さんの口腔外科疾患診療に取り組んでおります。総合病院の特徴を生かし、常に医科の先生方と連携を取りながら、いかなる口腔外科疾患においても患者さんが安全安心に治療を受けていただけるよう心がけながら診療に従事しております。特に口腔がん治療においては地域完結型を目指しており、形成外科や放射線治療、化学療法など各専門医と連携し、いわゆる標準治療を行い、治療成績の向上に努めております。今後も患者さんが地元をはなれることなく、安心して治療を継続することができるよう、口腔がん診療体制の充実を図る所存でございます。