がん化学療法
当院における化学療法レジメン
保険医療機関及び保険薬局の皆様へレジメンに関する照会や患者の状況に関する相談及び情報提供等については、薬剤部化学療法担当が対応いたします。
がん化学療法 ・・・ 当院の取り組み
がんの化学療法は、化学物質(抗がん剤)を投与することでがん細胞の分裂を抑制したり、がん細胞を壊死させる治療法です。
外科的な手術や放射線療法と併用する場合が多く、術前・術後に投与することでより大きな効果が得られます。
又、局所的な治療が不可能な場合や終末期の緩和医療にも投与します。
その為当院では化学療法において安全性や専門性を高める為、がん薬物療法認定薬剤師・がん化学療法認定看護師を常勤させています。
抗がん剤は薬剤部において無菌的に調製され化学療法室で投与されます。
はじめて投与される患者さんや変更のある患者さんには抗がん剤に対する不安を取りの除くために効能効果・副作用とその対策について説明をします。
抗がん剤の種類
a)代謝拮抗剤
増殖の盛んながん細胞に多く含まれる酵素を利用して、増殖を抑え込もうとする薬です。
b)アルキル化剤
アルキル化剤はアルキル基と呼ばれる原子のかたまりをがん細胞のDNAに付着させ、らせん状にねじれた二本のDNAを異常な形で結合させて、DNAの複製ができないようにします。
c)抗がん性抗生物質
がん細胞に対しても選択的に働く抗生物質です。
d)微小管作用薬
細胞の中にあって、細胞の分裂に重要な微小管というものの働きを止めることにより、がん細胞を死滅させます。
作用の違いにより、ビンカアルカロイドとタキサンの2種類の化学物質に分類されます。
e)白金製剤
DNAと結合することにより、がん細胞の細胞分裂を阻害します。
f)トポイソメラーゼ阻害剤
DNAを合成する酵素(トポイソメラーゼ)の働きを阻害することにより、がん細胞の分裂を阻害します。
g)分子標的治療薬
がん細胞だけが持つ特徴を分子レベルでとらえ、昨今では有効な治療手段となりつつあります。